代弁者

６年前に亡くなられた息子さんあてに

DMが届いたときの心情を

はしぐちのりこさん　が

綴っていましたので、一部抜粋します。

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亡くなった息子宛にDMが届きました。 

 保険に入りませんか？という、勧誘のDM。 

 どこで名簿を入手したのか知りませんが 息子は6年前からいません。

 生きていたら、4月から中学生。 

 まあ、ある程度覚悟はしていましたが やめてくれー・・・という気持ち。 

 それでもまあ 最初に届いたときは 「仕方ないよね」 と気持ちを抑えて流していました。 

 そしたらば、 今日、2通目が届きました（苦笑。 ただでさえ 知り合いの子どもさんの 卒業とか進学（合格発表）とか おめでたい投稿がSNSを賑わせる季節。 

 普通の人なら 素直に「おめでとう！」と言えるところ。 私も言いたいのに 「うらやましい」とか 「いいなあ」という気持ちが先行してしまって。 

 見なきゃいいのに さみしさと孤独感が増してしまって 心がざわざわする季節です。 心から言えていない自分にも 自己嫌悪になりますしね（笑）。 

 冒頭のDMの話に戻ります。 

 よくよく考えると。 子どもを亡くした親のところに 亡くなった子ども名義でのDMが届く というのは 一般の人には知られていません。 

 （進級おめでとうでも届くことがあります） そして、このことで どれだけ傷つくか、というのも あまりわかってもらえていません。 そういう経験がないから という話ではなくて。

 そういう場面があるんだ というのを そもそも知られていない。

 （ちょっと想像力を張り巡らせればわかりそうではあるけどね） 私のような「子どもを亡くした親」というのは いわゆる人生の一般ルートではありません。 

 こういうとき 大多数の概念から外れてしまうわけです。 

 もちろんDMを送っている人も、悪気はない。

悲しみを背負っている人間は こういうことがある度に 他の子ども（ご家庭）とは違うんだという現実を突きつけられ 生きていた記憶を思い出し、悲しみ、 自分の中で折り合いをつけています。 

 その上で 心に痛みを伴いつつも 自分で先方に連絡し 郵送をしてくれるなと止めていく。 

 ひとつひとつ 声を発していかないといけない。 

私も今まで何回とやりました。 

 辛い作業です。 

でもね、これ、やらないと伝わらないんです。 

 自分はそれをされると悲しいんだって 言わないと伝わらないのです。 

 だって向こうの頭の中には そんな人がいるなんて思ってもいないから。 

 私もね 以前は仕方がないんだって思っていました。

 世の中は大多数の人を基準にして 作られているんだから 

 （一般ルートである、子どもがすくすくと成長している家庭をもつ人のために作られているんだから） 私は少数派なんだから。

 我慢しなきゃ。

 大多数派のシステムにあわせて生きていかなきゃいけないんだって。 

 今回も、一通目はそれでスルーしちゃいましたしね。 

でも、 私はここにいるんだよ。 

 それで悲しくなる人がいるんだよ。

 少数派だけどいるんだよ。 

 そうやって、声を発して 知ってもらう作業って 自分が思っているよりも すごく大事なのかもしれないです。 痛いけどね。 

なんで傷を追った私がやらなきゃいけないのよ！って思うけどね。 

 これも自分を大切にする作業です。 

世の中を私にあわせてくれとまでは言わないけど。 

 少数を排除しない優しい世界。 

 それを実現するためには それに付随する嫌なこともしないといけない。 

 心穏やかに過ごすためには 他人に対して それは嫌だと きちんと声を発しないといけない場面も でてくるわけです。

 痛いです。

 面倒です。

誰かがやってくれればいいのにって思います。 

 少数派なんて排除されるんじゃないか 理解してもらえないんじゃないかと怖くなります。 う

るさいなぁ 我慢せえよと言われるんじゃないかと ビクビクします。

 でも伝えないと、道はひらかない。 というわけで、 明日、受け取った2通を返送しようと思います。 お手紙を添えて。

 ああめんどくさい(笑) 一方的に勝手に送られてきたのに。

 でも、いちいち声をあげていく。 

 でも、やるのです。 私と 私や同じ思いをしているひとがいる。 

 ひとつひとつの作業が いつか大多数への理解につながると信じるしかないですよね。 

全文はこちらからどうぞ。

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人を一人も傷つけることなく

生きて行くことは不可能だと思います。

私も

自分の言動により

誰かを傷つけいるかもしれません。

けれど

傷付いたり

不快な思いをしたり

悲しんだり

色々な思いを

少しでも理解できたらなぁ

と

思っています。

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次回の 

 大切な人を亡くしたあとの心のケアは 

 5月16日 (日) 13:00

 6月19(土)14:00〜

北九州男女共同参画センター・ムーブ 5階 

 企画ルーム2　 

にて開催いたします。 

参加費　500円　

当日お支払い下さい。 

 こちらからお申し込みいただけます。

 Lineからもお申し込み可能です。