思い出は増えないけど
16年前に長女(当時10歳)を交通事故で亡くされた、タレントの風見しんごさんのことが4月6日のニュースにあがっていました
長女のえみるさんを交通事故で亡くされてから、事故防止を呼びかける活動に精力的に取り組まれているとのこと
その記事の一部を抜粋しますね
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風見さん:月日が過ぎていくことへの不思議さは、次女がいちばん感じていると思います。次女は20歳になるんですが、彼女にとってお姉ちゃんの姿は10歳のまま。お姉ちゃんなのに、自分の方がどんどん年齢を重ねていく。次女は、お姉ちゃんとの思い出は1歳代の記憶もあるそうなんです。
── 3、4歳頃からの記憶がある方のお話はよく聞きますが、1歳とは驚きました。
風見さん:長女が亡くなったとき次女は3歳でしたが、それ以降、お姉ちゃんとの記憶が増えていかないんです。そこまでの記憶を繰り返し、繰り返し、思い出してしているからだと思います。覚えているのは長女との記憶に限定されているそうなんですが、本当に細かいことまで。「あのとき、えみるはこの鉛筆とこの鉛筆とで迷っていたけど、こっちの鉛筆を買った」とか。
お姉ちゃんという引き出しがもういっぱいにならないからだと思います。きっとその思い出がいっぱいになったら、昔のものから消えていくんでしょうけど、消えないんですね。
── 16年が経過して、心境に変化はありますか。
風見さん:月日を重ねて思うのは、むしろ16年経った今は、僕たち親より次女の方がもっと重たいものを背負ってしまっているんじゃないかと感じることがあります。
次女は時々、すごく落ちることがあって。誰に言われたわけではないのに、「お姉ちゃんじゃなくて私がいなくなった方が幸せだったんじゃないか、なんでお姉ちゃんだったんだろう」という不安が襲ってくることがあるそうです。誰に言われたわけではないのですが。
── 胸が苦しくなります。
風見さん:子どもが亡くなると、一般的に親が悲しんでいるというのは皆さん感じていらっしゃると思いますけど、実際にはきょうだいもそうですし、友達もそうです。長女の親友は自分が親の立場になってみてさらに苦しさを感じると言っていました。あの日のことはいまだに鮮明に覚えているそうです。
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